History〜小水力発電と中島大の物語

第1章:1980年代 第一次エコロジーブーム

水車むら会議が静岡県藤枝市の山間地に1981年に建設した水車小屋 私が学生時代を過ごした1980年代前半は「第一次エコロジーブーム」とでも呼ぶような状況で、あちこちの大学にエコロジーサークルができました。私たちは「エコロジーを考える会・東大」というサークルを立ち上げて、慶應や一橋、上智などのエコロジーサークルと交流していました。また、室田ゼミ(一橋大)や里深ゼミ(相模女子大)のようにゼミ単位で環境問題に取り組む学生たちとも一緒に活動していました。
そういった活動の中で「水車むら会議」との出会いがありました。水車むら会議は、有機農業運動に取り組む農家・消費者団体・学者と原発・エネルギー問題に取り組む学者たちの出会いから1980年に生まれた団体で、静岡県藤枝市の山間地に水車小屋を建て、動力や電力として利用する取り組みを進めていました。
私は1982年に初めて現地を訪問し、以来何十回も通いながら、小水力利用の実験などを行っていました。
1982年に私が初めて参加したのは、静岡市梅ヶ島にあった茅葺きの古民家を移築する作業でした。同時に釜屋(水回り)も建設し、写真のように合宿ができるような施設になりました。それ以来私は小水力エネルギー利用にハマり、頻繁に通うことに。
厚木で田んぼを借りて水田経営。東京農大の実習田を借りたのだったと思います。農大の収穫祭に混ぜてもらって、生まれて初めて鶏をつぶしたり。有機農業志向の私たちに対して「それでは農業はできない」と議論をふっかけてくる学生もいて、さすが農大生は根性が入っていると感心しました。
富山ツアー・土岐瑞浪ツアー・九州ツアー、水車むら会議メンバーは、水車を尋ねて、富山や九州、岐阜県土岐瑞浪地方などへのツアーを実施しました。
この写真は、富山県内(朝日町?)の個人住宅地下室で自家発電をしているところ。発電機は昭和初期のものだったと記憶しています。廊下にしつらえられた階段を下りると、そこは発電室。土岐瑞浪ツアーは、窯業用のトロミル水車を見学するのが主目的でした。すでに動いているものはありませんでしたが、形は見ることができました。
NextContents 1988年〜92年頃
  • 第2章:1988〜92年 日本の市民運動の大きな転換点
  • 第3章:1990年代 日本の市民運動が大きく成長した10年
  • 第4章:2000年代 独立した小水力発電団体の立ち上げ
  • 第5章:小水力開発支援協会の設立
  • 第6章:これまでと、これから