History〜小水力発電と中島大の物語

第4章:2000年代 独立した小水力発電団体の立ち上げ

2000年代に入ってから私が関わった市民運動としては「市民エネルギー調査会」が大きな仕事(といってもボランティアですが)になりました。室田泰弘さん(★)の指導の下で政府の長期エネルギー需給見通しと同じ構造のマクロモデルを作り、脱原発を目ざしつつ温暖化防止目標を達成する道筋を描いたものです。マクロ屋さんと仕事をするのは初めてで、こっちはどうしても積み上げ感覚なのでなかなかかみ合いませんでしたが、最後には呼吸がわかってまとめることができました。 また、再生可能エネルギーの普及効果が海外で実証されてきた固定価格買取制度(FIT)について、日本にも導入しようという機運が2008年頃から高まってきたのを捉え、『経済セミナー』2008年9月号に「低炭素革命に必要なエネルギー制度設計」という論文を寄稿しました。

2004年秋、NPO法人クリーンエネルギーフォーラムの小水力発電研究会メンバーから連絡があり、独立した小水力発電団体を立ち上げたいので引き受けてもらえないか、という相談を受けました。当時(株)ヴァイアブルテクノロジーは池袋に事務所があり、そこに事務局を置いて私が事務局長を務める(ボランティアですが)、という話がまとまりました。
そして2005年7月16日、全国小水力利用推進協議会の設立総会が行われました。千キロワット以下の小水力発電の普及拡大をメインテーマとする、はじめての全国団体です。その後、全国小水力利用推進協議会の呼びかけにより、2006年2月に富山県小水力利用推進協議会が、同年6月に山梨県小水力利用推進協議会が誕生するなど、連携する地域団体が次々に生まれ、2014年6月時点で23の地域団体が活動しています。一般社団法人小水力開発支援協会を生み出したのもこの協議会です。
全国小水力利用推進協議会 | 2005年7月16日開催の設立総会。
NextContents 小水力開発支援協会の設立
  • 第1章:1980年代 第一次エコロジーブーム
  • 第2章:1988〜92年 日本の市民運動の大きな転換点
  • 第3章:1990年代 日本の市民運動が大きく成長した10年
  • 第5章:小水力開発支援協会の設立
  • 第6章:これまでと、これから